特別陳列

寅・トラ・虎の巻

-十二支の考古学 寅-

 

 年末年始の時期の展示として、当館で恒例になってまいりました「十二支の考古学」ですが、今回で5回目となる2010年は「寅」がテーマになります。
 トラは現在、日本では棲息しておらず、動物園でしかみることのできないもので、あまり身近な存在であるとはいえません。そんなトラではありますが更新世の日本ではトラが棲息していた痕跡が見つかっています。しかしそれ以降、棲息していた痕跡はなくなりますが、代わりに弥生時代以降、中国からその思想とともに「モノ」となって現われてきます。
 今回の展示では、「モノ」となって現われたトラを紹介し、トラに対する当時の人々の考え方や想いというのを考えていきたいと思います。

  伝金庾信墓 「寅」像拓本(個人蔵)

黒塚古墳
三角縁神人龍虎画像鏡 虎の文様(文化庁蔵)

高松塚古墳壁画 四神図「白虎」
主催 奈良県立橿原考古学研究所附属博物館
後援 (財)由良大和古代文化研究協会
開館時間 9時~17時(ただし、入館は16時30分まで)
休館日 毎週月曜日、12月28日(月)~1月4日(月)、1月12日(火) *1月11日(月・祝)は開館
入館料 大人 400円(350円)
高校生・大学生 300円(250円)
小・中学生 200円(150円)
※(  )内は20名以上の団体料金
※ただし、満65才以上の方、および小学生未満は入館無料
※小・中学生、高校生、養護学校生は土曜日入館無料

< 主な展示品目>
・寅像拓本/韓国慶州市 伝 金庾信墓 
・丑像拓本/韓国慶州市 伝 金庾信墓
・寅像拓本/韓国慶州市 伝 真徳王陵
・丑像拓本/韓国慶州市 伝 真徳王陵
・三角縁龍虎鏡/桜井市 池ノ内5号墳
・三角縁龍虎鏡/天理市 黒塚古墳
・三角縁神人龍虎画像鏡/天理市 黒塚古墳
・虎形帯鉤/中国
・虎形飾り板/中国  ほか

<講 演 会>
会 場:奈良県立橿原考古学研究所1階講堂
日 時:2010年1月9日(土) 午後1時30分より、  聴講無料(申込不要)
テーマ:「虎と寅」 山本 忠尚氏 (天理大学文学部教授)


<関 連 行 事>
「干支の置物をつくろう」
  ペットボトルで張子の虎を作ったり、トラの顔のペンダントなどを作ったりします。
日時:2009年12月19日(土) 午前10時より
会場:当博物館
受付:当日随時受付、無料です。  *材料が無くなり次第終了します


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